悠香 裁判
化粧品製造販売会社「悠香ゆうか」が通信販売した「茶のしずく石鹸せっけん」の
旧製品により小麦アレルギーを発症する健康被害を受けたとして、
全国の被害者535人は20日、同社を相手取り、製造物責任法(PL法)に基づき
計約70億4600万円の損害賠償を求める訴訟を、東京や大阪、福岡など
15か所の地裁・地裁支部に一斉に起こした。
提訴されたのは、悠香のほか、石鹸を製造した「フェニックス」(奈良県)、
アレルギー症状を引き起こしたとされる小麦由来成分を製造し、フェニックスに卸した
「片山化学工業研究所」(大阪府)。2次提訴も検討中で、最終的に原告は
1000人を超える見込み。
訴状によると、悠香は平成16年3月以降、小麦のタンパク質を人工的に分解した成分
「グルパール19S」を使用し、保湿効果を高めた「茶のしずく」を販売。
有名女優を起用したテレビCMなど、幅広い広告展開で売り上げを伸ばし、
販売総数は22年12月までに4650万個を超えた。
東京地裁に訴えを起こした30代主婦は、08年から石鹸を使い、10年4月、
パスタを食べた後に呼吸困難に陥って意識を失った。石鹸の成分で小麦アレルギーが
発症したためだった。今もパンを少量食べただけで、全身がかゆくなるという。
主婦は「悠香とは個人的に交渉したが、責任を認めず不誠実な対応だったため、
提訴に踏み切った」と話した。
悠香など3社は、「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
原告弁護団によると、
PL法による損害賠償を求める訴訟が、全国で一斉に起こされるのは初。
旧製品により小麦アレルギーを発症する健康被害を受けたとして、
全国の被害者535人は20日、同社を相手取り、製造物責任法(PL法)に基づき
計約70億4600万円の損害賠償を求める訴訟を、東京や大阪、福岡など
15か所の地裁・地裁支部に一斉に起こした。
提訴されたのは、悠香のほか、石鹸を製造した「フェニックス」(奈良県)、
アレルギー症状を引き起こしたとされる小麦由来成分を製造し、フェニックスに卸した
「片山化学工業研究所」(大阪府)。2次提訴も検討中で、最終的に原告は
1000人を超える見込み。
訴状によると、悠香は平成16年3月以降、小麦のタンパク質を人工的に分解した成分
「グルパール19S」を使用し、保湿効果を高めた「茶のしずく」を販売。
有名女優を起用したテレビCMなど、幅広い広告展開で売り上げを伸ばし、
販売総数は22年12月までに4650万個を超えた。
東京地裁に訴えを起こした30代主婦は、08年から石鹸を使い、10年4月、
パスタを食べた後に呼吸困難に陥って意識を失った。石鹸の成分で小麦アレルギーが
発症したためだった。今もパンを少量食べただけで、全身がかゆくなるという。
主婦は「悠香とは個人的に交渉したが、責任を認めず不誠実な対応だったため、
提訴に踏み切った」と話した。
悠香など3社は、「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
原告弁護団によると、
PL法による損害賠償を求める訴訟が、全国で一斉に起こされるのは初。
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